カフェ・バッハについて
1968 年に開業しました。
夫婦2人で始めた喫茶店は、
コーヒーの自家焙煎、お菓子やパンの製造も含め、
たくさんのスタッフで働ける店になりました。
そして、カフェ・バッハから巣立った人たちが、
全国各地でカフェを立派に経営しています。
この50年、カフェを続けて、バッハにもたらされたもの。
それは「人と人との豊かな関わり」。
私たち夫婦は、カフェ・バッハという場所で、
山谷の労働 たちと深く関わりながら、
互いに良い関係を築くことができました。
「与え、与えられる、人と人との豊かな関わり」
カフェがもたらす、その素晴らしい価値を、そして、「よいコーヒー」を、
一人でも多くの人たちに伝えたい。そう願ったから、夫婦2人の店を、
たくさんのスタッフたちと共に生きる店にできたのだと思います。
ヨーロッパのカフェでは、コーヒーも重要ですが、お菓子も欠かせません。
カフェ・バッハでは、
お菓子作りも「よいコーヒー」と同様に取り組んできました。
コーヒーとの関係を表す言葉として、
お菓子は「恋人」、パンは「夫婦」と言っています。
お菓子はコーヒーと一緒に時々食べるので「恋人」、
パンは毎日食べるので「夫婦」です。
「よいコーヒー」と、お菓子のマリアージュをお楽しみください。
Profile
カフェ・バッハ店主
田口 護 たぐち まもる
田口 文子 たぐち ふみこ
- 1968年カフェ・バッハ開店。
- 1978年以来、度々コーヒー消費国、生産国を訪問。
その内数カ国で、コーヒー農園を指導する。
同年、バッハコーヒーを主宰、多くの後輩を育成。 - 1990年社屋を新築し、製菓・製パン部を立ち上げる。
- 2000年沖縄サミット首脳晩餐会にて「バッハブレンド」を提供。
同年、バッハ焙煎工場を新築。 - 2018年カフェ・バッハ50周年を迎える。
著書
- 田口護のスペシャルティコーヒー大全(NHK出版)
第3回「辻静雄食文化賞」受賞作 - カフェを100年、続けるために(旭屋出版)
- カフェ・バッハのコーヒーとお菓子(世界文化社)など